エコーキャンセラ・ソフトウェア・ライブラリ
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トピック
音声,テレビ会議等の拡声通話では,スピーカから出た音がマイクロホンで拾われて話者側に戻ってしまいます。戻ってきた音が,不自然で耳障りなエコーとなり,ひどい時はハウリングが発生してしまいます。 これら拡声通話に有害なハウリングの発生を防止し,不自然なエコーを除去するために音響エコーキャンセラが使用されます。 キャステムではエコーキャンセラをソフトウェア・ライブラリで提供しております。 また取扱いのエコーキャンセラハードウェア(FIX AEC BOARD[FAB-2101WA])に搭載して提供する事もできます。
TI社製DSPC54x/C55x用 エコーキャンセラ
概要
- このソフトウェアはテキサス・インスツルメンツ社のTMS320C54x用または,TMS320C54xオブジェクトファイル形式で供給されます。(DSPは16bit固定小数点タイプです。)
- このソフトウェアは初期設定ルーチンとエコーキャンセラ本体の2つのモジュールで構成されています。
- 初期設定のルーチンは,エコーキャンセラ動作に必要な各種パラメータの設定および変数の初期設定を行ないます。
- エコーキャンセラ本体は,初期設定ルーチンにより設定されたパラメータにより動作します。
音響エコーキャンセラ[EC00A]
用途 |
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使用環境 |
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音響エコーキャンセラ[NRECER00S3]
用途 |
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使用環境 |
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広帯域音響エコーキャンセラ[ECNRER00S3M2]
用途 |
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使用環境 |
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スペックの比較
型 式 | EC00A | NRECER00S3 | ECNRER00S3M2 | |
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帯 域 | 0.1~3.4[kHz] | 0.1~3.4[kHz] | 0.1~7.0[kHz] | |
エコー消去量 | Max 64 [msec] | Max 192 [msec] | Max 192/64(低域/高域)[msec] | |
エコー低減量 | 30~35max[db] | 30~35max[db] | 50max[db] | |
サンプリング周波数 | 8kHz | 8kHz | 16kHz | |
ノイズ抑圧 | 送話側 | × | × | ◯ |
受話側 | × | ◯ | × | |
エコーサプレッサ | 有・無 | × | ◯ | ◯ |
A G C | ◯ | ◯ | ◯ | |
備 考 | マイク・スピーカ 特性補正フィルタ付 |
マイク・スピーカ 特性補正フィルタ付 |
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本エコーキャンセラはNTT研究所の技術によるものです。