ノイズキャンセラとは
ノイズキャンセラ基礎
マイクロホンで音声を収録するとき,目的の音声以外にエアコンや車のエンジン等の環境騒音も同時に拾ってしまう事があります。 ノイズキャンセラとは環境騒音等のノイズを含んだ音声信号からノイズ成分だけを取り除き,聞き易い音声を抽出する技術です。
ノイズキャンセラの構成図
ノイズキャンセラのアルゴリズムの1つにスペクトル・サブトラクト法(SS法)があります。 SS法は周波数領域においてノイズ成分を推定して取り除き,最終的に目的の音声だけを取り出す方法です。 この時,どのようにしてノイズ成分の推定を行うかがポイントになります。 一般的に環境騒音等のノイズは大きさが定常的で,多くの周波数成分を含んでいます。一方音声信号は大きさが常に変動しており,あまり多くの周波数成分を含んでいません。 キャステムが開発したノイズキャンセラではこの2つの信号の統計的性質の違いを利用してノイズ成分を推定しています。
スペクトル・サブトラクト法の原理
用途
- 音声認識システムの認識率向上
- ICレコーダ等の録音機器
- 携帯電話やIP電話等の通話端末
- 補聴器や助聴器
ノイズキャンセラ試聴
サンプル音声をご用意いたしました。
ノイズキャンセラの効果をお確かめください。